【ストーリー】
R15+指定。ナチスのホロコーストから逃れるために田舎に疎開した少年が差別に抗いながら強く生き抜く姿と、ごく普通の人々が異物である少年を徹底的に攻撃する姿を描き、ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門で上映されると、少年の置かれた過酷な状況が賛否を呼び、途中退場者が続出。しかし、同時に10分間のスタンディングオベーションを受け、ユニセフ賞を受賞し、同映画祭屈指の話題作となった。原作は自身もホロコーストの生き残りである、ポーランドの作家イェジー・コシンスキが1965年に発表した「ペインティッド・バード」。ポーランドでは発禁書となり、作家自身も後に謎の自殺を遂げた“いわくつきの傑作”を映画化。東欧のどこか。ホロコーストを逃れて疎開した少年は、預かり先である一人暮らしの叔母が病死した上に火事で叔母の家が消失したことで、身寄りをなくし一人で旅に出ることになってしまう。行く先々で彼を異物とみなす周囲の人間たちの酷い仕打ちに遭いながらも、彼はなんとか生き延びようと必死でもがき続ける――。
【スタッフ】
- 監督:バーツラフ・マルホウル
- 脚本:バーツラフ・マルホウル
- 撮影:ウラジミール・スムットニー
【キャスト】
- ペトル・コトラール
- ウド・キア
- レフ・ディブリク
- イトゥカ・ツヴァンツァロヴァー
- ステラン・スカルスガルド
- ハーヴェイ・カイテル
- ジュリアン・サンズ
【情報】
- 原題:THE PAINTED BIRD
- 制作:チェコ、スロバキア、ウクライナ
- 上映時間:169分
- 公開:2020年10月9日