【ストーリー】
名匠・増村保造監督が開高健の同名小説を映画化した社会派ドラマ。都心のある大きな駅の出口から、今日も群衆が無限に吐き出される。駅前広場にはサムソン製菓のビルがある。その宣伝課長は合田という男で、宣伝の鬼といわれていた。宣伝課員の洋介は彼の敏腕を尊敬していた。キャラメルの売りあげ高が悪くなった。宣伝に新手を考えだす必要に迫られた。京子という少女を合田が拾ってきた。虫歯だらけのありきたりの小娘だ。ペロッと出す長い舌と、驚いたような笑い顔が変っていた。洋介の大学の級友横山は競争相手のヘラクレス洋菓宣伝部にいる。もう一つのアポロ製菓の宣伝課員倉橋雅美に、彼は洋介を紹介した。二人は愛しあった。京子のカメラ・テストの結果、彼女はネガ美人であることが判った。そして、彼女はスターダムにのし上がって行くのだが、巨大な消費社会の手の上で弄ばれるようになってしまう。
【スタッフ】
- 監督:増村保造
- 脚本:白坂依志夫
- 撮影:村井博
【キャスト】
- 川口浩
- 野添ひとみ
- 高松英郎
- 小野道子
- 伊藤雄之助
【情報】
- 製作:日本
- 上映時間:95分
- 公開日:1958年6月22日