【ストーリー】
91歳を過ぎて、なお創作意欲盛んな日本映画界現役最高齢の新藤兼人監督が、東北のとある開拓村を舞台に起こる連続殺人事件の顛末をブラックユーモアを交えて描く異色サスペンス。時代の波に翻弄された不幸な身の上の母娘が、飢えの苦しみから解放されるべく次々に殺人を犯していく様を活写する。1980年頃、東北地方の山の中。住人がこぞって逃げ出した貧しい村でたった一軒残った家に、ボロをまとった餓死寸前の女が2人。もう限界だった。ユミエとエミコの母娘は、危機的状況から脱するために一計を案じる。身体を洗い、絵の具と墨で化粧をほどこし、急ごしらえの衣装で身支度をすれば、後は、なけなしの硬貨で電話をかけるだけだ。そして、ふくろうが鳴き、ランプに灯をともす頃、ダム工事現場から男が訪ねてくる。ユミエは色気たっぷりに男を誘う。
【スタッフ】
- 監督:新藤兼人
- 脚本:新藤兼人
- 撮影:三宅義行
【キャスト】
- 大竹しのぶ
- 伊藤歩
- 木場勝己
- 柄本明
- 原田大二郎
- 六平直政
- 魁三太郎
- 田口トモロヲ
- 池内万作
- 蟹江一平
- 大地泰仁
【情報】
- 製作:日本
- 上映時間:119分
- 公開日:2004年2月7日